首相公選制
安倍首相が辞任を表明し、後任を選ぶ自民党総裁選が9月14日に行われますね。
正直、菅さんのための出来レースな気がします...国民人気は石破さんなのに、なぜ選ばれないのか?そもそも国民が首相を直接選んじゃいけないの?疑問に思ったので、調べてみました。
現法は、『内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決でこれを指名する(憲法67条)』となっています。
一方、国会ではなく国民が首相(=内閣総理大臣)を直接選ぶ制度を、首相公選制といいます。首相公選制はさらに、大統領型と議員内閣型にわけることができ、特徴は以下の通りです。
大統領型: 国民が直接首相を選び、任期満了まで不信任を突きつけられることはない。(例: アメリカ)
議員内閣型: 国民が直接首相を選ぶが、なお国会が不信任権を有し、かつ首相も国会解散権を有する。(例: イスラエル)
【首相公選制のメリット】
・国民が、自ら選んだのだという強い意識を持つ
・首相が、政党内部のしがらみを受けずに強いリーダーシップを発揮できる
※現行では、首相は憲法上の任期が規定されていない代わりに、常に不信任のプレッシャーにさらされている
【大統領型首相公選制のデメリット】
・無能な首相を選んでしまった場合、国民は任期満了まで耐えなければいけない (どこかで聞いた話だ...)
【議員内閣型首相公選制のデメリット】
・国会に不信任権があるため、せっかく首相が国民から直接選ばれてもその地位が不安定である
いずれにせよ今の状態では、自民党という「密室」の中で、民意を反映せずに首相が選ばれてしまいますね。もやもや。